イベント業界の将来性は?

イベント業界は、テクノロジーの進化や社会の変化に大きく影響を受ける業界です。
コロナ禍を経て、リアルイベントの復活やデジタルとの融合が進む中、将来性のある分野も多く存在します。
ここでは、市場動向・成長分野・課題・将来の展望について詳しく解説します。

MARKET

イベント業界の市場動向

リアルイベントの復活と成長

コロナ禍で大きく縮小したリアルイベント市場は、2023年以降急速に回復しており、大規模フェスや展示会の開催数も増加しています。

日本国内のイベント産業規模

一般社団法人 日本イベント産業振興協会(JACE)が発表した「2023年 イベント産業規模推計」によると、2023年のイベント関連産業の規模は9,142億円で、前年比135.3%の増加となり、コロナ禍前の2019年とほぼ同じ水準に回復しています。

イベント関連産業表
TENDENCY

IKUSAのデータから見るイベント業界の傾向

IKUSAがお取引しているお客様を企業・自治体・施設に分けると、特に自治体と施設のお客様が増加しており、集客イベントニーズの高まりがうかがえます。

業態別では自治体・商業施設の需要の伸びが顕著

企業
109%
施設
140%
自治体
123%

直近1年間の集客イベントの来場者数は前年比でどれくらい増加/減少していますか?

IKUSAのお客様(自治体・商業施設・イベント代理店・広告代点)宛に取ったアンケートでは、2023年から2024年にかけて集客イベントの来場者数が増えたという回答が60%でした。

WORLD

世界のイベント・展示会市場規模

企業イベント市場

市場規模
単位10億米ドル
年間平均成長率
(CAGR)
13.54%

Mordor Intelligenceのレポートによれば、世界のイベント・展示会市場は2024年に約571.7億ドルと推定され、2029年までに約739.8億ドルに達すると予測され、予測期間中(2024年~2029年)に年平均成長率(CAGR)5.29%で成長するとされています。

CHANGE

イベント業界の変化

デジタル×イベントの拡張

  • オンラインイベント・ハイブリッドイベントの定着(リアルとデジタルを組み合わせたイベントが主流)
  • メタバース・VRイベントの活用(企業のバーチャル展示会、バーチャルコンサートなど)
  • SNSマーケティングの強化(イベントとSNSの連携による拡散)

企業の
マーケティング投資の変化

  • 企業は広告だけでなく、ブランド体験を提供するイベント型マーケティングへシフト。
  • D2Cブランド(メーカーが直接顧客に販売するビジネス)の増加により、体験型イベントの需要が増加。

政府や自治体の
支援拡大

  • 観光×イベント(インバウンド向けの文化イベント・スポーツ大会など)の推進。
  • 地方創生イベントの活性化(地域活性のためのイベント、祭り、アートプロジェクト)。
GROWTH

成長が期待される分野

労働時間が長い

  • ブランド体験を重視する企業が増え、ポップアップストア、試乗会、商品体験イベントなどが成長中。
  • 「モノを売る」から「体験を売る」へと企業の考え方がシフト。

メタバース・VR/ARイベント

  • バーチャル展示会、バーチャルコンサート、メタバース内の企業プロモーションが拡大。
  • NFT活用イベント(デジタルアイテムの販売、メタバース空間内のアートイベントなど)。

eスポーツ・ゲームイベント

  • 世界的なeスポーツ市場の成長に伴い、日本国内でも大規模eスポーツ大会やファンイベントが増加。
  • スポンサー企業も拡大し、ビジネスとしての成長が見込まれる。

環境配慮型イベント(サステナブルイベント)

  • SDGsや環境問題に配慮したイベントの増加(ペーパーレス、プラスチック削減、カーボンオフセット)。
  • 企業のESG投資が増加し、環境負荷の少ないイベント設計が求められる。
TENDENCY

IKUSAのデータから見る
イベント業界の傾向

IKUSAのお客様(自治体・商業施設・イベント代理店・広告代点)宛に取ったアンケートでは、2023年から2024年にかけて防災・SDGsイベントの開催数増加がみられました。

防災イベント
150%伸長
SDGsイベント
142%伸長

MICE(国際会議・展示会)

  • コロナ後の国際会議・見本市の復活により、日本国内のMICE市場が拡大。
  • インバウンド観光と連携し、海外からの集客を促進。
PROBLEM

イベント業界の課題

課題
PROBLEM

人手不足と人材育成

  • イベント運営スタッフの不足(特に経験者が少なく、アルバイト頼りの現場が多い)。
  • 即戦力人材の確保が困難(デジタルマーケティング、プロジェクトマネジメントができる人材が求められる)。

デジタル化への対応

  • データ活用の遅れ(来場者データ分析・マーケティングに活かせていない企業が多い)。
  • イベントDXの推進が必須(チケット管理、来場者データ、CRMの統合運用)。

コスト増加

  • 物価高・資材費の上昇(ステージ設営、会場レンタル費用の高騰)。
  • リアルイベントの開催コスト増加(感染対策費用、スタッフ人件費の増大)。

競争激化

  • オンラインイベントの普及により、リアルイベントの価値が問われるように。
  • 無料のデジタルコンテンツと競争(イベントに行かなくても楽しめるコンテンツが増えている)。
FUTURE

将来の展望

リアル×デジタルの融合が加速

  • 完全オンラインから、ハイブリッドイベントが主流に(現地参加+オンライン配信)。
  • XR技術(VR/AR)を活用したイベントが増加(例えば、ARで会場内に追加情報を表示するなど)。
  • AIを活用したイベント運営(来場者の行動分析、パーソナライズド体験)。

企業のイベントマーケティング
投資が拡大

  • 「広告よりも体験」を重視する企業が増え、リアルイベントの価値が再評価。
  • D2Cブランドやスタートアップが独自イベントを開催(オンライン広告の競争が激化し、リアルイベントが集客手段として重要に)。

環境配慮・サステナブルイベントが標準に

  • 企業のCSR活動の一環として、エコフレンドリーなイベント設計が求められる。
  • 紙のパンフレット廃止、リユース可能な装飾・什器の導入、電力消費の抑制など。

インバウンド需要の増加と
国際イベントの拡大

  • 2025年大阪・関西万博をはじめ、国際的なイベントが増加。
  • 訪日外国人向けのイベントが拡大(伝統文化体験、地域イベントなど)。

AI・データ活用の加速

  • 来場者データの分析によるマーケティング最適化(どのコンテンツが人気か、SNSでの拡散度など)。
  • AIを活用したイベント企画・運営(例えば、チャットボットで来場者案内を自動化)。

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