
営業職は、さまざまな人との出会いやノルマ達成への過程を通じて、大きなやりがいや成長を実感できる仕事です。
本記事では、営業職が楽しいと感じる理由ややりがいや楽しむコツや向いている人の特徴、キャリアアップの選択肢、営業職の種類について解説します。
営業職が楽しいと感じる理由
「営業職が楽しい」と感じる理由を紹介します。
努力が結果に直結しやすい
営業職は新規開拓数や契約数など、成果が数字に表れる仕事であるため、努力が結果に直結しやすい点から「楽しい」と感じることが多くあります。提案数やアポ数を増やすといった行動を起こし、自分次第で結果を変えられるところも楽しいと感じられるでしょう。
毎月のノルマや目標を達成するのは大変な面もありますが、達成した時の喜びは大きいものです。また、努力が実を結ぶ瞬間を味わえるのは、営業職の特権です。成功を積み重ねることで、自分に自信を持て、モチベーションアップにもつながります。
ノルマや目標をどうしたら達成できるか考えながら仕事をすると、より楽しさを実感できます。
さまざまな人と出会える
営業職は人と出会う機会が多い仕事です。社外ではクライアントと出会い、社内では経理や事務など多部署との連携が求められます。
信頼関係を築きコミュニケーションを深めていくことで、アイデアをもらえたり条件の交渉ができたり仕事に関係性が生きていきます。さまざまな人と出会い話すことや、出会いを通じて自分も成長できる点は、営業職のやりがいといえるでしょう。
いろいろな場所に行ける
いろいろな場所に行けることも、営業職の楽しみの1つです。営業職の仕事は社内で完結せず、顧客のもとに実際に足を運ぶ必要があるケースも多くあります。新規開拓が必要な場合、新規エリアを開拓するために出張などの外出・遠出が発生します。
そのため、知らない土地や場所に行けることが楽しいと感じる人も多いでしょう。
コミュニケーション能力を鍛えられる
営業職では、顧客を開拓し、相手の立場に沿った提案や交渉をする仕事を通じて、コミュニケーション能力が鍛えられます。対人スキルの向上は仕事の結果に直結するため、仕事がさらに楽しくなる相乗効果もあります。
コミュニケーション能力は仕事だけでなく、生きていくあらゆる場面で役立つスキルです。営業職は、コミュニケーションにより、仕事から得られるものが多いため、楽しいと感じられるでしょう。
自身のスキル向上や成長が実感できる
営業職は、自身のスキル向上や成長が実感しやすいことから、楽しいと感じることも多くあります。営業は、自社の商品やサービスが、いかに顧客の悩みや課題の解決に役立つかを明確にし、顧客の心に響く提案をする必要があります。そのためには、顧客の話に耳を傾け、寄り添い、丁寧なコミュニケーションを図ることで潜在的な顧客ニーズを把握することが肝心です。
その潜在ニーズに対して効果的アプローチできれば、自身のコミュニケーション力や傾聴力、提案力などのスキルアップや成長が実感できるでしょう。
裁量権を持って働ける
営業職は、外回りのスケジュールやアポ取り先など、働く内容をある程度自分で決められる傾向にあるため、裁量権を持って働けます。
仕事内容を自分で決められるため満足度が高く、働きがいを感じやすいのも営業職の魅力です。
営業職のやりがい
営業職で感じられる、やりがいを紹介します。
仕事の成果を数字で残せる
営業職の多くは、ノルマや目標を抱えています。ノルマや目標の存在が時にプレッシャーにもなりますが、自分の仕事が可視化できるため、大きな達成感につながります。
数字という具体的な指標が残るため、積み重ねてきたものを実感できることが、営業職の大きなやりがいといえるでしょう。
顧客の反応を直に感じられる
顧客に直接関わる営業職だからこそ、相手が喜んでくれたり、満足してくれたりする反応を直接見ることができます。
自分の提案が相手に響いたという手応えを得られることで、相手の課題解決に直接貢献できたと感じ、仕事のやりがいに直結するでしょう。
成果が給与・報酬に反映される
営業職では成果に応じたインセンティブを設けている企業が多く、努力が目に見える形で反映されることでやりがいにつながります。
成果が社内評価、昇進、ボーナス査定に直結していくことで、努力するモチベーションが生まれます。そのため、より仕事で成果を出す好循環をつくりやすい点も、営業職の特徴です。
また、営業職は業務内容そのものが企業の売上に結びつくため、会社への貢献度は相対的に高くなります。会社を支えているという実感は、営業職で感じられる大きなやりがいです。
大きな仕事に挑戦できる
案件によっては金額の大きい商談や、大企業を相手に交渉することがあります。大きなプロジェクトを取りまとめたり、契約をとれたりした時は、達成感を得られるでしょう。
また、大きな仕事を達成することで、社内の評価も上がります。仕事を積み重ねるほど、営業職へのやりがいは大きくなっていくでしょう。
営業職を楽しむコツ
営業職を「楽しむコツ」を紹介します。
人との出会いに感謝する
営業職は、さまざまな人と出会う職種です。時には、尊敬できる相手や、対応に苦慮する取引相手に出会うこともあるでしょう。
苦労する経験も含め、人との出会いに感謝することで、仕事はもちろん人間としても成長でき、営業職であることを楽しめます。
自分の営業スタイルを見つける
コミュニケーションのスタイルが多様であるように、営業スタイルも人それぞれです。他者の良いところを真似しつつ、自分の強みを生かすスタイルを探していくと、営業がどんどん楽しくなります。
例えば、スケジュール管理が得意な人は効率的な営業方法を確立したり、リサーチが得意な人は見込み顧客を増やしアポを積み重ねて成果につなげたりする方法などがあります。
さらに、自分の営業スタイルが確立すると、成果が上がるだけでなく、無理なく自然体で働けるようになります。ストレスも少なくなるため、仕事に向き合う余裕も生まれ、営業職をより楽しめるようになるでしょう。
営業に生かせるスキルを学ぶ
営業に生かせるスキルを学ぶことで、仕事がより楽しくなるでしょう。ここでは、営業に生かせるスキルを紹介します。
対人コミュニケーション
会話の仕方や相手の話の聞き方、質問の仕方など、対人コミュニケーションは多角的に学べます。コミュニケーションに関する書籍を読む、セミナーに参加するなどして学び、仕事で実践してみましょう。
企業内で研修を実施している場合、活用できるものがないか普段からチェックしておくことで、効率的にスキルを伸ばしていけます。
営業手法
テクノロジーの進化に伴い、営業手法にもさまざまな選択肢が生まれています。テレアポや直接会って商談を行うことに加えて、SNSやオンライン商談、ウェブセミナーを活用したデジタルセールスの手法を学び、取り入れてみましょう。
また、顧客のデータを集約分析する方法を学ぶことで、データに基づいた営業戦略を展開できるようになります。
営業に生かせる知識を広げる
自社が扱う商材や、身を置く業界に関する知識を増やすことで、提案の質を高めることができます。知識が多くなるほど、クライアントとの会話も盛り上がり、関係性をより深められる機会が多くなるでしょう。
失敗を前向きに捉える
時には、ノルマが達成できなかったり、対人関係がうまくいかず契約につながらなかったり、失敗してしまうこともあります。失敗に対して落ち込むこともあるかもしれませんが、成長できる機会だと捉えましょう。何が原因だったかを分析し、改善を積み重ねることで次の機会に生かせます。
失敗を前向きに捉え挑戦する姿勢は、クライアントやチームにもよい影響を与えるはずです。
チームで協力する
チームで協力することも、営業職を楽しむコツの1つです。周りの営業職の社員と情報共有やノウハウをシェアし、お互いに成長し合う機会をつくりましょう。困難な課題にぶつかった時にチームで対策を考えられれば、効果的な打開策にたどり着く可能性も高くなります。ともに壁を乗り越える経験がチームとしての結束を固くし、パフォーマンス向上にもつながります。
メンバー同士が協力し高めあえる環境は、仕事へのモチベーションを向上させ、より営業職を楽しめるようになるでしょう。
タスクを可視化する
タスクを可視化し、1つずつタスクをクリアしていくことで、仕事が楽しく感じるかもしれません。営業職ではアポやスケジュール、目標など管理すべき項目が多くあります。デジタルツールやカレンダーなどを利用してtodoリストをつくり、タスク消化を可視化することで仕事の進捗が見えて、モチベーションを維持できます。
優先順位などを明確にし、仕事をタスクに落とし込むことで、無駄や漏れを防げます。スムーズに業務を運べる仕組みづくりは、仕事をより楽しいものにするでしょう。
事前準備を行い、スケジュールに余裕を持つ
アポや商談の前に相手企業のリサーチや商材に関する知識を深めるなど、事前準備を行うことで自信を持って営業できます。
商談の時間だけでなく、その準備時間も頭に入れてスケジュールを組むことで時間に余裕が生まれ、心を整えて営業に臨めるようになります。
自信を持てる商談を積み重ねれば営業成果にも結びつくため、営業職に楽しんで取り組めるでしょう。
営業職に向いている人の特徴
営業職に向いている人の特徴を紹介します
人とコミュニケーションをとることが好きな人
営業はさまざまな人と関わる仕事であるため、人とコミュニケーションをとることに喜びを感じられるかは大切な要素です。相手の立場に立てたり、聞き上手であったり、対人関係における強みがある人は、強みを生かして活躍できるため、営業職にやりがいを感じやすいでしょう。
チャレンジ精神がある人
仕事におけるチャレンジを楽しめる人は、営業で成果を上げやすい傾向にあります。営業がうまくいかない時は、新規開拓や提案などを試行錯誤し、トライアンドエラーを繰り返す必要があります。営業はノルマがあるケースが多いため、それに対して前向きに努力できる人は楽しく仕事ができるでしょう。
柔軟な思考力・対応力がある人
顧客ニーズや市場は、時代とともに常に変化し続けています。そのため、変化を受け入れ、クライアントの要望に柔軟に対応できる力を持っている人は、営業職に向いています。
また、相手の要望を聞き出すためにも、要望に沿った解決策を考えるためにも、柔軟な思考力が必要です。普段から人の意見を素直に聞き入れ、対応に生かす意識を持てる人は、営業職で成果を出せるでしょう。
自己管理が得意な人
営業職はスケジュールを自分で立てて仕事を進めることが多いため、自己管理能力が高い人が向いています。自己管理能力は、仕事においてやりがいや楽しさを見出したり、キャリアップを目指したりするためにも重要です。
また、業務ではプレッシャーがかかる場面があるため、健康やメンタルケアなど私生活も含めた自己管理ができると、仕事でのパフォーマンスも上がるでしょう。
営業職で積めるキャリア
営業職で積めるキャリアや、キャリアアップの選択肢を紹介します。
営業職の種類
営業職の中でも、営業方法やアプローチ先によって種類が分かれます。さまざまな営業に挑戦することで、自分に向いた手法や種類を見出せ、営業の舞台で活躍できるでしょう。
営業の手法には、電話やメール、ウェビナーなど、オンラインツール等を用いて行う「インサイドセールス」と、クライアントの元へ足を運び、対面で商談を行う「フィールドセールス」があります。
また、主な営業対象は、法人と個人の2種類です。
法人営業 | ・企業相手に行う営業 ・案件として規模が大きく、扱う金額が高額になる傾向がある |
個人営業 | ・企業相手ではなく、消費者個人に対する営業 ・一人ひとりに寄り添った提案が求められることが多い傾向がある |
ここからは、業種別に営業の種類を紹介します。
メーカー営業
メーカー営業とは、自社の企業の製品やサービスを市場に提供する営業活動を指します。営業では、取引先や顧客の課題に対して自社の製品を用いた解決策を提案し、売上の拡大を目指します。また、顧客のニーズを把握し、製品の改良や新商品の開発にフィードバックを提供することも重要です。営業活動は、商品知識、コミュニケーション能力、交渉力などが求められます。
商社営業
商社営業とは、商社が仕入れた商品やサービスを個人や企業に販売する営業です。営業担当者は、顧客のニーズに応じて適切な商品を提案し、生産者と購買者の仲介役を担います。また、国内外の市場動向を把握し、最適な供給ルートを確保することも大切です。商社営業には、幅広い商品知識と広い視野、柔軟な対応力が求められます。
金融営業
金融営業とは、銀行や証券会社、保険会社などの金融商品を提案・販売する営業です。銀行の企業融資のようなtoB営業のほか、保健営業のようなtoCを対象にした営業など、商材によって対象はさまざまです。。営業担当者は、個人や企業のニーズに応じた資産運用や融資、保険などを提案します。そのため、市場の動向を把握し、最新の金融知識を活用して最適な提案を行うことが求められます。また、顧客のライフプランや経営方針に合わせたアドバイスを行うことも必要です。
営業職でのキャリアアップ方法
営業職を続けていく中で考えられる、キャリアアップの方法は以下の通りです。
管理職を目指す
社内で管理職を目指し、キャリアアップする方法があります。管理職は、営業で高い成績を治める社員が登用されることが一般的で、役職が上がれば給与や賞与のアップも期待できるでしょう。
管理職になった場合、部下をまとめ、リードする必要があります。そのため、リーダーシップやマネジメント力を身につけると、管理職に就くためのアピールポイントにできるでしょう。
独立する
営業で培った人脈やスキルを活かして、自分で事業を立ち上げ独立するのも1つの方法です。独立起業には、仕事を獲得するための営業力が求められるため、営業職の経験が大いに生かせるでしょう。
ただし、独立した場合は、企業勤めと違い、経営に関することも自ら管理する必要があります。経理や労務管理、経営知識など、これまでの営業職とは違う知識が求められるため、常に新しい分野を学ぶ姿勢が求められます。
営業スキルが生かせる職場へ転職する
自分のスキルを高め続けることで求められる人材となり、より好条件の職場へ転職する選択肢もあります。今まで身に着けてきたスキル・知識を生かせるため、即戦力で活躍を期待される人材となれるでしょう。給与面はもちろん、職場環境や仕事内容など自分の理想とする働き方が実現できる可能性があります。
また、営業職で磨く対人コミュニケーションは、営業職における普遍的なスキルであるため、他業種への転職でも生かせます。さまざまな選択肢を視野に入れることで、より自分が活躍できる職場を見つけられるかもしれません。
まとめ
営業職は人との出会いや成果を生むまでの過程を通して、人間としても成長できる楽しい仕事です。
仕事を続けるうえで壁にぶつかることもありますが、楽しむコツを身につけたりキャリアアップを視野に入れたりしながらモチベーションを高めつつ、さまざまな挑戦をしていきましょう。
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