子どもを楽しませる仕事17選!資格がいらない職種ややりがい、向いている人の特徴も紹介

子どもを楽しませる仕事とは、子どもと関わる仕事を指します。子どもと関わる仕事は、保育や教育関連のほか、イベントの企画や撮影記録など、さまざまな角度多くの選択肢があるでしょう。

本記事では、子どもを楽しませる仕事を、資格の要不要に分けて紹介します。仕事のやりがいや向いている人の特徴もあわせてお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

子どもを楽しませる仕事とは?年齢別の仕事一覧

子どもを楽しませる仕事とは、子どもと関わるさまざまな仕事を指し、その職種は子どもの年齢により異なります。

子どものお世話から発達・学習支援など、関わり方も多様なため、視野を広げて探すことで自身が関われる仕事を見つけられるでしょう。

以下で子どもの年齢別に、子どもを楽しませる仕事を紹介します。

【乳児期〜幼児期】

職種

主な仕事内容

資格の有無

助産師

出産をサポートし、妊娠期や産後の健康指導、乳房ケア、新生児のケアを行う

保育士

保育園やこども園にて、0歳の乳児から小学校入学前の6歳までの子どもやその親を指導する

ベビーシッター

依頼者の自宅等で子どもの世話や遊び相手を務める

×

保育施設スタッフ

保育士の指示に基づき、保育のサポートを行う保育補助や、事務員、清掃員、給食スタッフなど

×

テーマパークスタッフ

テーマパークの託児施設や迷子センター、ベビールームの対応担当、イベント企画スタッフなど

×

幼稚園教諭

満3、4、5歳の子どもたちを預かる幼稚園にて、園の方針に基づいた教育を行う

チャイルドマインダー

1名〜4名程度の人数の子どもを預かり、親の希望に添った教育を実施。個性を伸ばす教育を目的とする

○(あった方がいい)

幼児教室講師

ピアノや書道、英会話など、幼児を対象としたさまざまな教室で講師を務める

×

子ども用品店舗スタッフ

子ども服やおもちゃ、日常消耗品といった子ども用品を販売する店舗のスタッフやメーカー社員

×

カメラマン

写真館のスタッフとして、子どもやその家族の記念撮影を行う

×

子育て支援センタースタッフ

子育て中の親子が交流できる子育て支援センターのスタッフとしてイベントの企画や運営を行う

×

 

【小学生以上】

職種

主な仕事内容

資格の有無

小学校教諭

小学校にて、子どもの知的教育をサポートする

学童スタッフ(放課後児童支援員)

放課後の小学生の居場所である学童のスタッフとして、子どもたちの世話をする

×

スクールカウンセラー

いじめや不登校など、子どもたちの相談に乗ったりストレスチェック・マネジメントを行ったりする

×

児童福祉司

児童相談所にて、子どもたちや保護者からの相談を受け付ける

塾講師

学習塾にて、講師として子どもたちの教育を行う

×

児童指導員

放課後デイサービスなどの児童福祉施設で、保護者の代わりに生活の指導をする

 

資格が必要な子どもを楽しませる仕事9選

子どもを楽しませる仕事の中には、資格が必要な仕事があります。ここでは資格が必要な仕事を9つ紹介します。

助産師

助産師とは、厚生労働省の発行する免許を受けて、妊婦や新生児に保健指導を行う仕事です。出産をサポートし新生児を取り上げるだけでなく、妊娠期や産後の健康指導、乳房ケア、新生児のケアなどを行います。助産師は、主に病院の産婦人科や助産院に勤めることになります。

出産は24時間体制のため、夜勤も発生しますが、新しい命の誕生に立ち会えるやりがいがある仕事です。

必要な資格

助産師

資格取得方法

助産師国家試験および看護師国家試験を取得する必要がある。助産師養成課程のある大学で2つ同時に取得するか、看護師国家資格取得後に、助産師養成課程を経て取得するルートがある。

保育士

保育園やこども園などに勤め、子どもたちの世話をする仕事です。児童福祉法に基づく国家資格が必要で、0歳の乳児から小学校入学前の6歳までの子どもやその親を指導します。

児童養護施設、乳児院、母子生活支援施設などでも働くことができ、就業先の選択肢が広いのも魅力です。

子どものサポートを行うのは体力も精神力も必要ですが、子どもの成長を身近で見られるやりがいがある仕事です。

必要な資格

保育士

資格取得方法

指定保育士養成施設を卒業、もしくは保育士試験を合格し、取得。

看護師

小児科や産婦人科の看護師は、妊婦の定期検診や、出産サポート、乳児の世話、入院患者のケアを行うのが主な仕事です。看護師は資格が必要ですが、シーツの取り換えや消毒などのサポートを行う看護助手であれば資格がなくても働けます。

また、配属先によって業務内容が異なります。病気の子どもたちのケアの場合は特に強い精神力が必要ですが、子どもたちやその親御さんに寄り添いサポートするかけがえのない仕事です。

必要な資格

看護師

資格取得方法

文部科学大臣が指定した学校または厚生労働省が指定した看護師養成所を卒業し、看護師国家試験に合格し取得。

幼稚園教諭

幼稚園は満3、4、5歳の子どもを預かる施設です。幼稚園教諭は20~30人程度の園児を受け持ち、クラスの担任として指導にあたります

預かり時間が4時間〜5時間と保育園より短い傾向があり、土日休み、夏季・冬季休暇があることから、働きやすい職場が多いでしょう。音楽教育や英語教育の導入など、幼稚園が掲げる特徴に則り子どもたちを教育します。

必要な資格

幼稚園教諭免許

資格取得方法

文部科学省が認定する、教職課程のある短大・大学・専門学校にて教職課程を履修し、幼稚園教諭免許状を取得。

チャイルドマインダー

チャイルドマインダーとは、イギリス発祥の少人数教育に特化した教育のプロを指します。1名〜4名程度の人数の子どもを自宅やそれぞれの家庭で預かり、親の希望に添った教育を実施します。個々の能力を伸ばすことが重視される現代において、注目を集める仕事です。

必要な資格

チャイルドマインダー(無資格でも働けるが、資格があった方が働きやすい)

資格取得方法

民間資格であるため、各資格試験に必要な養成講座・試験をパスして取得。

小学校教諭

小学校にて、子どもの知的教育をサポートする仕事です。各教育科目のほか、ホームルーム、給食、掃除など子どもたちの生活面から大きく関わるほか、学校行事の運営や親へのフォローなど、業務が多岐に渡るのが特徴です。

年齢によって子どもへの対応が異なり難しい面もありますが、成長著しい時期の子どもたちに関われるやりがいがある仕事です。

必要な資格

小学校教諭

資格取得方法

小学校教諭養成課程の単位を取得し、小学校教諭1種、2種、専修のいずれかを取得。

児童福祉司

児童相談所にて、子どもたちや保護者からの相談を受け付ける仕事です。児童相談所は、子どもが健やかに育ちその力を発揮できるよう、家族等を支援し問題を解決していく施設で、児童福祉司はそこの職員として親子をサポートします。

児童福祉司は任用資格であるため、求められる経験を積む必要があります。資格取得まで道のりは長いですが、困っている子どもたちを直接的にサポートできるため、大きなやりがいを感じられる仕事です。

必要な資格

児童福祉司

資格取得方法

大学で関連科目を専攻したのち指定の福祉施設などで経験を積むほか、指定の養成機関を卒業し、公務員として就業する必要がある。

児童指導員

児童指導員は、主に児童福祉施設で保護者の代わりに生活の指導をする仕事です。個別の支援計画や事業所のカリキュラムに基づき、子どもたちの生活支援を行います。近年は放課後デイサービスのような、通所支援にて障害児に対する直接支援など働く場は多岐に渡ります。

他の事業所や教育機関と連携を取る場面も多く、多職種連携が必要な仕事です。教育とは別の観点から、子どもたちが生きる力を身につけるサポートができる仕事です。

必要な資格

児童指導員

資格取得方法

児童指導員は任用資格であるため、大学や養成校を卒業したのち関連の事業所で2年以上かつ365日以上の実務経験を積む、教員免許を取得しているといった複数の条件をクリアする必要がある。

 

資格が必要ない子どもを楽しませる仕事9選

「子どもが好きだけれど資格は持っていない」「教育や保育は自信がないけれど、子どもと関われる仕事がないか」と探している方もいるでしょう。ここでは、資格がなくても挑戦できる、子どもを楽しませる仕事を紹介します。

ベビーシッター

依頼者の自宅等で、子どもの世話や遊び相手を務める仕事です。資格は必要ありませんが、子どもの安全に配慮し、年齢に合わせた対応が求められるでしょう。

基本的に少人数の子どもたちを相手にするため、一人ひとりにじっくりと向き合いやすいのが魅力です。就業の主な流れとしては、ベビーシッターを派遣する会社に登録し、仕事を紹介してもらう方法があります。

保育施設スタッフ

保育士以外の事務や清掃員などの保育施設のスタッフも、子どもと関わりを持てる仕事です。保育士の指示に基づき保育のサポートを行う保育補助の仕事は、保育士の資格が必要ないため、保育園で働きたい人が始めやすい仕事でしょう

また、保育施設の給食室の調理員も、資格がなくても働ける場合があります。

テーマパークスタッフ

テーマパークにある託児施設や迷子センターの対応、ベビールームの対応担当も、子どもを楽しませる仕事の1つです。テーマパークの子ども向けのイベント企画担当者などは、保育や教育とは別の視点から子どもたちと関われるでしょう。

レクリエーションに関する知識や運営の経験、接客のスキルなどがあれば、イベント企画の際に活かせます。

幼児教室講師

幼児教室講師は、ピアノや書道など内容は多岐に渡ります。少人数の子どもたちにしっかりと向き合える環境の場合が多く、やりがいがある仕事です。

講師業は自分の得意を活かせるため、自分に合った仕事を見つけやすい魅力があります。生徒一人ひとりの様子や得意を見極めて教え方を工夫する力や、生徒のニーズに合わせて方法を変えられる柔軟さがある人が向いています。

子ども用品店舗スタッフ

子ども服やおもちゃ、日常消耗品等、子ども用品を販売する店舗のスタッフも、子どもと関われる仕事です。自分の好きなブランドがあれば、おすすめ商品を販売し貢献できるやりがいを見出しやすいでしょう

店頭に立てば子どもや親子と直接関わることができるほか、子ども用品を扱うメーカーに勤務すれば、商品開発や販促イベントの運営に携わるチャンスもあります。

接客の経験がある人は、これまでのスキルを生かしやすい仕事でしょう。

子育て支援センターのスタッフ

子育て支援センターとは、子育て中の親子が交流できる施設で、施設ごとのイベントや子育てセミナーなどを開催しています。各市町村公共施設や児童館などにある場合が多く、センターでのイベント運営を通じて子どもとふれあう時間があります

セミナーやイベントは子育て中の親子のニーズを捉え、を企画することが大切です。特に資格が必要ない場合が多いですが、保育士の資格があると採用に有利な場合があります。

カメラマン

写真館のスタッフとして、節目を迎えた家族の写真を撮影する仕事です。子どもやその家族の記念の時間に立ち会い、喜びを与えられるだけでなく、素敵な思い出の瞬間に携われます。撮影時に子どもの笑顔を引き出すために、声かけやおもちゃで興味を引くといった、さまざまな工夫が必要になります。

カメラマンだからこその関わり方ができるため、写真が好きで子どもと関わりたいという方にはおすすめです。

学童スタッフ

小学生が放課後に過ごす場である、学童のスタッフとして子どもと関われます。共働きが増えている昨今は、学童のニーズが一層高まっているため、社会貢献の面でも価値が高い仕事でしょう

学童スタッフは資格がなくても働けますが、「放課後児童支援員」という資格を取ることで、一層専門性を高められます。

塾講師

塾の経営方針に左右されるものの、比較的少人数で子どもとじっくり関われる仕事です。「授業の補講」から「受験対策」まで、子どもが塾に通う目的は幅広く、ニーズに沿った学習カリキュラムをつくり、子どもたちを教育します。

塾講師になるための資格はありませんが、自身の学歴が高かったり、教員免許を所持していたりすると採用で有利に働く場合があります。生徒とコミュニケーションを丁寧に取りながら、どうしたら伝わるか工夫できる人が向いています。

スクールカウンセラー

スクールカウンセラーとは、いじめや不登校の増加を背景に、子どもたちの相談に乗ったりストレスチェック・マネジメントを行ったりする役割を担います。スクールカウンセラーになるための資格はありませんが、臨床心理士、精神科医、チャイルドカウンセラーなど、子どもの心の健康を守るために必要な資格を有する人が主に活躍しています。

子どもを楽しませる仕事のやりがい・魅力

子どもを楽しませる仕事のやりがいや、仕事の魅力を紹介します。

子どもの成長を見られる

保育や教育を通じて、子どもの成長を身近に感じられることは、大きなやりがいにつながります。自分の仕事が子どもの成長につながることを感じられるため、社会貢献の実感を持てるでしょう。

親子の笑顔に力をもらえる

イベントの企画や記念日に立ち会う機会を通じて、親子の笑顔にふれられるのも、子どもを楽しませる仕事のやりがいや魅力の1つです。人が喜ぶ様子を見ることで、自身も幸福になり、仕事へのモチベーションを高められます。また、人を笑顔にするスキルは自己肯定感を高め、仕事のみならず生活や人生にポジティブな影響をもたらすでしょう。

カレンダー通りの休みの場合が多い

保育園や幼稚園はカレンダー通りの運営である場合が多いため、休日を読みやすい傾向にあります。職場によっては夏・冬の長期休暇が取れることもあり、ライフワークバランスを保ちやすいでしょう。

子育て中の場合、自身も子どもの予定に合わせやすいため、働きやすい環境に身を置けます。

子どもを楽しませる仕事に向いている人

子どもを楽しませる仕事に、向いている人の特徴を紹介します。

子どものことが好きな人

子どものことが好きで、関わりを持つことに喜びを感じられる人は、子どもを楽しませる仕事に向いています。著しく成長していく子どもの姿から得られるものは多く、子どもからのエネルギーをキャッチしやすい人は仕事が楽しいと思えるかもしれません

子どもが好きだという感情は子どもにも伝わるため、よい関係性を築きやすいでしょう。

責任感がある人

親御さんから子どもを預かる仕事には、もちろん責任が伴います。子どもをさまざまな危険から守るために、目を離さず一人ひとりと向き合う必要があります。また、食物アレルギーなど、子どもの特性を把握しなければならない場合もあるでしょう。

それらを怠ると大きな事故につながることもあるため、責任感をもって子どもと関われる人が向いているといえます。

人に寄り添える人

子どもを楽しませる仕事は、子どもや保護者が抱える悩みに寄り添い、時には解決方法を一緒に考える必要がある場合があります。子ども同士、子どもと親の関係は正解が出ない問題も多いため、それぞれに寄り添い、粘り強く一緒に考える姿勢が大切です

人の想いに寄り添い、一緒に考えられる人は子どもを楽しませる仕事には向いているでしょう。

体力がある人

体力があって活発に動き回る子どもから目を離さないためにも、子どもと関わる仕事をするためには体力が必要です

特に学童期は遊びの種類も行動範囲も広がるため、仕事中は運動量が増えやすい傾向にあります。動き回ることが苦にならない人や、体を動かすことが好きな人は、子どもを楽しませる仕事に向いています。

まとめ

子どもを楽しませる仕事は、保育や教育、イベント企画、撮影記録など、さまざまな業種があります。子どもが好きな人にとっては、大きなやりがいが得られる仕事でしょう。

資格や自分の得意なことを活かして、子どもを楽しませる仕事にぜひチャレンジしてみてください。

 

関連記事

イベントの仕事は
毎月文化祭・運動会が複数あるようなもの。
常にマルチタスク、常に戦場。常にお祭り
それがイベント業界です。でもその分、お客様の笑顔を目の前で見られる最高の仕事でもあります。
経験はないけれどイベント業界に興味がある、イベントライフはそんなあなたに役立つ情報をお届けします。